こんにちは、木村俊介です。私は2024年度推薦入試で和医大医学部に現役合格しました。この記事では、私自身が感じた「面接試験の重要性」についてお伝えしていきます。面接は、学力試験とは違った自分をアピールする絶好のチャンスです。受験生の皆さんが自分を最大限に発揮できるよう、この経験を少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。
木村 俊介 / KIMURA Shunsuke
2024年度推薦入試で和医大医学部に現役合格。中学の勉強がなかなか習得できず得点に結びつかない時期があり悩むも、中3春のコロナ休校で自分を見つめ直して自分に合った勉強法を編み出し、成績が急上昇。個人に合った勉強法を編み出すのが得意で、課外活動にも積極的に取り組んでいた経験があり、部活生への指導も自信あり。
医学部受験は面接から逃げられない
医学部医学科の入試では、国公立大、私立大に関係なく、全ての大学で面接が課されます。つまり、医学部を目指す受験生にとって、面接なしで合格することはできないということです。このことから、医学部受験生は、共通テストや二次試験などの学力試験の対策に加え、面接の対策も行うことが求められます。特に私立大の医学部入試では、面接で不合格となるケースが非常に多いです。せっかく面接までたどり着けたことを無駄にしないためにも、面接対策を綿密に行う必要があります。
医学部面接で聞かれること~その1~「あなたに医師としての適性はありますか?」
医学部医学科の学生は、ほぼ全員が医師免許を取得し、医師として社会に貢献します。そんな中、倫理的に問題のある受験生を入学させないように面接試験を設けていると言われています。そのため、理想の医師像や長所・短所などは最頻出の質問内容といえるでしょう。他にも、受験生の人物像を知るために、志望動機や高校で頑張ったこともよく聞かれます。
医学部面接で聞かれること~その2~「医療用語や医療時事は知っていますか?」
私立大医学部や、国公立大医学部の総合型選抜でよくあるのが、医療知識や最近の医療系のニュースについての理解を問う質問です。医学の詳しいことは医学部に入ってから学ぶことはもちろん当たり前ですが、それを踏まえた上で受験する段階でどれほど医療のことに関心があるかを確認してきます。そういった質問をよくされる傾向にある大学では、医療用語集などを用いて、勉強の合間に覚えていけると良いです。
和医大医学部推薦入試の面接はこういう仕組み!
出願したら誰でも面接を受けられる訳ではない⁉
和医大の推薦入試では、共通テストの得点と書類選考による第一段階選抜を突破して初めて面接試験に進むことができます。令和6年度の和医大医学部一般枠の学校推薦型選抜では、倍率が3倍!大学が公表しているデータによると、第一段階選抜で18人中6人まで絞られています。
共通テストで8割を取れていても第一段階選抜(いわゆる足切り)で不合格になることもあります。
共通テストをしっかり得点できるような基本的な学力が重要なのは言うまでもありません。
和医大医学部の面接は他大学とはここが違う!
和医大の面接で大事になってくるのが、「自己推薦書」と「和歌山の医療にどう貢献していきたいか」です。まず、自己推薦書ですが、今までに課外活動で経験したことでどんな事を学んだか、またどのような工夫をして困難な事を乗り越えたかについてを書きましょう。面接では、自己推薦書に書いた内容から主に質問されます。次に、和歌山の医療にどう貢献していきたいかです。和歌山の医療といっても、和医大付属病院で行う高度先進医療に携わりたいのか、また医師が不足している地域で、医師として活躍したいのかなど、様々な形があります。実際、私も本番の面接でこのことを聞かれました。
推薦の面接は一般選抜より深い内容を聞かれる!
自己紹介のところにも少し触れましたが、私は和医大医学部の一般枠に推薦入試で合格しました。入学してから一般選抜の面接を受けて入学した同級生に話を聞いて比較してみると、学校推薦型選抜は問われる内容とそれに答えるための対策の負担が非常に大きいように感じました。一般選抜の面接は人によっては5分ほどで終わった人もいましたが、推薦では受験者全員が10分以上の面接を2回行います。1回が一般教養の先生方、もう一回が医師をされている先生方が担当で、それぞれ聞かれる内容が全く異なりました。一般選抜では、事前に提出してある自己推薦書に書いた課外活動について詳しく聞かれていたようです。一方の推薦では、医師としてどう和歌山に貢献していきたいかや、どんな医師になりたいかなどを様々な観点から聞かれました。これを緊張感の高まる面接本番で答えるには、十分な面接練習が必須だと感じました。多くの人に面接練習をしてもらうと、思いもよらぬ質問にその場で対応する力が養えるのでおすすめです。
医学部面接はこれをやれば受かる!!
医学部面接突破のしかた1:志望する大学の理念や求める学生像についての理解を深める
大学にはアドミッション・ポリシーというものが存在します。ここには、大学が求める学生像について、細かく記されています。大学側としては、これに合致する受験生を合格させたいわけです。つまり、受験生の立場になれば、アドミッション・ポリシーを十分に理解し、自分がそれに合っている事をアピール出来ればいいというわけです。ですので、志望校のアドミッション・ポリシーを熟読し理解した上で、答える内容もそれに沿った事を話せるようにするとよいです。
医学部面接突破のしかた2:二次試験対策と並行してしっかり面接対策に時間をかける
面接の重要性をこれまで書いてきました。実際に二次試験では面接が得点化されて、学力試験ではあまり上手くいかなくても面接の点数が高くて合格するケースもあります。しかし、あくまで最も配点の割合を占めるのが学力試験。一般的な医学部受験だと英語、数学、理科2科目を医学部合格レベルまでの高い水準まで仕上げるのには膨大な時間を要します。失敗したら一発アウトの面接ももちろんのこと、学力試験に向けて志望校対策を徹底し、実力を本番までに上げることを怠らないようにしましょう。
面接試験当日、身だしなみで気を付けること!
どんな服装で臨んだらいいの?
現役生の場合は通っている高校の制服でよいです。既卒生はスーツを着用していくとよいでしょう。ただ、会場によって面接の待合室が暑かったり寒かったりします。そういった所で調整しやすいように、カーディガンなどの着脱しやすい衣服を持っていくとよいと思います。私が受験した際は、緊張もあってかかなり会場が暑く感じました。そうなっても対応できるように、肌着は薄いものにして、多くの羽織を着用していました。面接にはフォーマルな服装で臨むべきですので、華美な服装やボロボロになっている鞄は避けるとよいでしょう。
面接会場での態度や言葉遣いにも注意!
当たり前ですが、面接会場で騒いだりして他の受験生に迷惑になるような事はしてはいけません。緊張をほぐすために、知り合いがいたら話していたい気持ちはわかりますが、あまり大声にならないようにしましょう。他にも、会場内はもちろん、帰宅するまでは変な行動をしないようにしましょう。先ほど書いた、学校推薦型選抜では2回面接があって2回目を待っていた時のことです。先に2回目の面接が終わった受験生が帰る様子を、大学の職員の方が施設内から見て何かメモをしているのが見えました。合否結果に関係しているのか、また何をメモしているのかはわかりませんが、面接を受けているとき以外でも適切な振る舞いをするべきでしょう。
さいごに:面接対策も怠らずに、医学部に合格しよう!
この記事では、医学部受験において面接が避けられない重要な試験であること、そのための準備が不可欠であることを紹介しました。面接では、医師としての適性や医療に対する関心、そして大学が求める人物像に合致するかが厳しく問われます。また、志望校に応じた対策や、面接練習の重要性も強調しました。これらのポイントを押さえてしっかりと準備し、知識と人間性を兼ね備えた医師を目指しましょう。
学力試験の対策と並行して、面接対策にも十分な時間をかけることが、合格への鍵です。準備を怠らず、どんな質問にも自信を持って答えられるようになれば、明るい未来が待っています。
京学館でのサポート内容
和医大の推薦入試における共通テストの点数における合否の人数のデータや、和医大医学部の推薦入試における県内外の高校からの合否の違いなどのデータを提供できます。これにより、推薦入試で合格するための目標が明確にわかるので合格するために効果的な対策を一早く始めることが出来ます。
また、京学館には和医大医学部の推薦入試を突破して合格している講師が在籍していることから、本番の面接の形式や雰囲気を他にはない詳しさでお伝えできます。他にも自己推薦書や志望理由書の添削指導も可能です。ぜひ、京学館であなたの合格を全力でサポートさせてください。教室でお待ちしております。