「和医大医学部には推薦入試があるらしいけれど、どんな入試なんだろう?」とお悩みではありませんか。ネットには情報が少なく、どう対策していけばいいのかわからないと思います。ここでは、推薦入試で合格した現役の和医大医学部生の京学館講師が、実際に受験し、合格したノウハウをお伝えします!
木村 俊介 / KIMURA Shunsuke
2024年度推薦入試で和医大医学部に現役合格。中学の勉強がなかなか習得できず得点に結びつかない時期があり悩むも、中3春のコロナ休校で自分を見つめ直して自分に合った勉強法を編み出し、成績が急上昇。個人に合った勉強法を編み出すのが得意で、課外活動にも積極的に取り組んでいた経験があり、部活生への指導も自信あり。
和医大医学部の推薦ってどんなかんじ?
(注.最新年度の募集要項をご確認ください!)
学校推薦型選抜での募集人数は合計で24名程度です。
医学部の学校推薦型選抜には、4つの枠があります。枠によって県内高校出身者しか出願できない、などの規定があります。ただ、高校での評定平均が4.3以上あれば1浪の受験生までは出願できるので、浪人生にも合格のチャンスがある入試となっています!
学校推薦型選抜の4つの出願枠には以下の違いがあります。
卒業後の働く場所に制限のない「一般枠」、和歌山県の指定する医療機関で最低9年間働く必要がある「県民医療枠A」、和歌山県の指定する医療機関で産科の医師として最低9年間働く必要がある「県民医療枠B」、和歌山県の指定する医師不足の地域でへき地医療に最低9年間従事する「地域医療枠」です。それぞれの医師になってからのキャリアをよく考えて出願しましょう。
自分の通う高校で評定平均4.3以上を取った推薦入試受験希望者の中で、各校の出願枠に収まる人数が出願できます。(例.令和7年度の学校推薦型選抜では、一般枠と地域医療枠は県内各高校からともに3名以内、県民医療枠A,Bは全国の高校から募集しており、県民医療枠Aは2名以内、県民医療枠Bは人数無制限。各出願枠の募集人数は、一般枠が6名程度、県民医療枠Aが5名程度、県民医療枠Bが3名以内、地域医療枠が10名となっている)学校推薦型選抜の4つの出願枠には以下の違いがあります。
一般枠 | 県民医療枠A | 県民医療枠B | 地域医療枠 | |
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卒業後の勤務先制約 | なし | あり | あり | あり |
指定勤務場所・期間 | 和歌山県指定の医療機関・9年間 | 和歌山県指定の医療機関で産科の医師・9年間 | 和歌山県指定のへき地・9年間 | |
出願可能人数 | 県内高校から各3名 | 全国の高校から各2名 | 全国の高校から人数無制限 | 県内高校から各3名 |
募集人数 | 6名程度 | 5名程度 | 3名以内 | 10名 |
一方、一般選抜(前期試験)では一般枠、県民医療枠A、Cがあります。
(詳しくは、「和医大医学部合格へのロードマップ(一般選抜編)」をご覧ください!)
出願には自己推薦書が必要!
和医大医学部では、学校推薦型選抜、一般選抜(前期試験)に関わらず、「自己を語る」という名の自己推薦書を800字以内で書いて提出しなければいけません。ただ、学校で指導されるのは志望理由書についてが多いです。志望理由書と自己推薦書は似て非なるもので、履き違えてしまうと、大学が求めている学生像に当てはまらなくなり、合格が遠のいてしまうかもしれません…!!
和医大医学部の面接は「自己を語る」に書いた事を詳しく面接官に掘り下げられます。ですので、練度の高い自己推薦書を書く事が必須です。京学館では、自己推薦書と志望理由書の違いを意識した書き方指導や、添削も行っておりますのでぜひご活用ください!
推薦入試ってほぼ全員が受かる入試でしょ?
令和6年度の和医大医学部一般枠の学校推薦型選抜では、倍率が3倍!大学が公表しているデータによると、第一段階選抜(共通テストの点数と書類選考)で18人中6人まで絞られました。
昨年度の入試では地域医療枠の1人以外面接では全員合格でしたが、それ以前の入試では面接でも複数人が不合格となっています。さらに共通テストで8割を取れていても第一段階選抜で不合格になることもあります。
これらの事から、共通テストと面接の両方を高い水準で対策しなければいけないことが分かります。
推薦入試で合格するためにやっておくべきこと!
ここでは、高1,2生と受験生に分けてお伝えします。
和医大推薦に受かるために高1,2生でやっておくべきこと
定期テストや学校の授業、課題を頑張る!
校内実力テストや定期テストで高得点を取ったり、宿題をきちんとやって提出することなどが総合的に判断されます。副教科だからといって手を抜いたりしないよう注意です!高1,2年で習う内容は大学受験の基礎となります。高3になってから発展的な内容や演習に入っても成績を伸ばすために、日頃から習慣的に学習しておくことが大切です。高校の先生から聞いた話ですが、高3の成績は推薦入試のこともあり、どの生徒の評定も高くつける傾向にあります。ですが大学に提出する調査書は高1からの成績なので、高校入学時から頑張っておく事を強くおすすめします。
学校の勉強+αのことをしよう!
和医大医学部の面接では、主に「自己を語る」から掘り下げた質問をされます。その際に、勉強以外の活動で大変だったこととそれをどう工夫して乗り越えたか、何を学んだかを言語化しておくことが面接対策の第一歩です!そういった、苦労と成長のエピソードを話せるように、様々な事に積極的に参加するようにしましょう!体育祭の応援団や文化祭実行委員、生徒会活動や習い事、ボランティア活動に校外ワークショップなどはすごくいいと思います。
和医大推薦に受かるために受験生がやっておくべきこと
一般選抜(前期試験)で合格できる学力をつける
先程も述べましたが、和医大医学部に合格するには共通テストで高得点を取らなければいけません。推薦入試の記事を書いていておかしな話ですが、あまり推薦入試をあてにしすぎず、一般選抜(前期試験)でも合格できるようにするのが受験のセオリーです。面接対策に注力しすぎても学力がなければ、第一段階選抜(いわゆる足きり)で不合格となり、せっかくの面接対策も意味をなさなくなってしまいます。医学部入試を突破できる盤石な学力をつけておきましょう。
実際にキャンパスに行って雰囲気を味わう!
受験生になったらなかなか遊びにも行けず、勉強し続けるのが苦しくなってきます。そんな時にもペンを止めずに頑張れるのは、志望校に合格したいという熱い気持ちです。オープンキャンパスが開催されている時に大学に行ってみて、「この大学に春から通うんだ!」という気持ちを強くしましょう。その気持ちが、辛い時でも頑張る原動力になりますし、受験本番の下見にもなって一石二鳥です。
高校生活を充実させて、いい成績を修めるということが当たり前ですが重要です!高校時代の経験をどう医師としてのキャリアに繋げていくかの言語化は別途必要になりますが、とにかく話す材料を揃えておくよう心がけましょう。
一般的な医学部入試面接と和医大医学部推薦入試の面接との違い
他の大学の医学部入試では、医療用語や最近の医療時事を説明するといった面接や、頭の体操に似たような問題(GAFAの入社試験に似ていたりする)が出されたりします。一方、和医大医学部の推薦入試の面接では、受験生が今までどのような活動をしてきたか、これから大学でどう学び、どんな医師になりたいかといった受験者に強く焦点を当てた入試になっています。具体的にどういう質問をされるのかや、どういうふうに「自己を語る」を書いていけばいいのかなどは、京学館の講座で詳しくお伝えします。
京学館でのサポート内容
和医大の推薦入試における共通テストの点数における合否の人数のデータや、和医大医学部の推薦入試における県内外の高校からの合否の違いなどのデータを提供できます。これにより、推薦入試で合格するための目標が明確にわかるので合格するために効果的な対策を一早く始めることが出来ます。
また、京学館には和医大医学部の推薦入試を突破して合格している講師が在籍していることから、本番の面接の形式や雰囲気を他にはない詳しさでお伝えできます。他にも自己推薦書や志望理由書の添削指導も可能です。ぜひ、京学館であなたの合格を全力でサポートさせてください。教室でお待ちしております。